ADOBE
ADOBE (アドビ) 作品について
Adobe は、美学、素材、プロセスを通して、自然界に内在するバランスを探求するアート作品のシリーズです。作品は季節の変化を反映しながら時間の経過とともに形や質感を変化させ、鑑賞者に、環境における自分の役割について考えることを促します。
Adobeは、古紙パルプを使用したアナログで環境に優しいプロセスで制作されています。
最小限の水と厳選された再生紙を、手作業で細かいパルプにし、天然ペーストを加えて実際の素材を作成し ます。希望の質感に仕上がったら規則的なレイヤリングの工程を開始します。昆虫の巣から着想を得たこの作品は、各層を完全に乾燥させてから、さらに層を重ねます。
各層の配置はアーティストによってコントロールされますが、時間のかかる作業により、素材は本能的に伸縮し 表面の凹凸や有機的な形状が徐々に進化していきます。ADOBEは、人間の技術と自然の強さと美しさのバランスを保ちながら、特別に混合された100%再生紙パルプを、規則正しく重ねることによって形成されるハンドメイドの彫刻です。その独特の形状と珍しい質感の表面は、インテリアに力強く有機的なコントラストをもたらし ます。
Adobeの器には固定された向きがなく、様々な位置に飾ることができます。いくつかのバリエーションは、スツー ルやテーブルとして使用するのに適しています。花瓶やランプコードなどを追加してADOBEのフラワーアレンジメントや光源を作ることもできます。
Papier Langackerhäusl (ラングアッカー ホイゼル)
Ralf Stauss(ラルフ スタウス)
アーティストとして、またデザイナーとして、ラルフ・スタウスのインスピレーション、創造性、美意識は、周囲の環境から直接影響を受けている。
オーストリアの田舎で、自然の儚さ、強さ、美しさ、そしてその循環を日々目の当たりにしている。この経験が、創造の礎となっている。
人間が自然とどのように協調していくか、これは現代において世界的な問題である。
その問題を、ラルフは作品の制作を通して考えている。
朝早く、天候や季節に関係なく、すぐに自然の中に身を置く生活をしている。日の長さが私の作業時間を決定する。陽光は、様々な段階にある製品の乾燥やなめしの工程に関わってくる。オートメーションとテクノロジーに依存することを避け、望む結果を達成するために適切な技術と道具を使って、職人的な手仕事の方法を実践することに主眼を置いている。日々、有機的な素材のみを使って仕事をすることは、その膨大な素材の性質を学び、それに応じてユニークで人間的な職人技を適用することを促す。
紙は、その美しさと極めて多様な用途から、私が創作するすべてのものの主要な構成要素である。革、木、リネン、コットンといった他の天然素材と組み合わせることで、アートピースからアクセサリーまで、デザインの領域をシームレスに横断している。人間と自然の相互作用という、重要な共生を促進するためのジェスチャーとして作品を提示している。